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散歩中、少し歩いただけで息切れするようになったら、その原因を探った方が良いかも知れません。息切れする理由や原因をご紹介していますので、参考にしてください。
パンティングとは
犬が大きく口を開けてハアハアするのを、パンティングと言います。
見たことがある方も多いと思いますが、パンティングは体温調整をするために口から体の熱を出して、体温を下げる効果があります。
犬は人間のように汗をかくことができないため、パンティングで体温調整をしています。
体温が下がれば、パンティングはしなくなります。
息切れする理由と原因
加齢による息切れ
単純に年を取ったため、体力の低下が原因の息切れであれば、とりあえず問題はありません。
しかし、息切れするほど疲れているのであれば、散歩の距離や時間を短くするなどの対策が必要です。
一般的に、柴犬の1回の散歩の時間は30分以上と言われていますが、あくまで目安であり、個体差があります。
息切れして辛そうなのであれば、15分でも問題ありません。
散歩する柴犬に合わせた距離や時間を考えてあげましょう。
興奮による息切れ
散歩が嬉しくて興奮して、パンティングしているだけかも知れません。
しばらく散歩を続けて、落ち着きを取り戻し息切れも落ち着くのであれば、心配する必要はありません。
暑さによる息切れ
犬は人間のように汗をかいて体温を下げることができないため、一時的にパンティング状態になることがあります。
涼しい場所に移動して落ち着くようであれば、問題ありません。
ストレスによる息切れ
犬に限ったことではありませんが、ストレスを感じると息が荒くなり、息切れすることがあります。
これも一時的なものであれば問題ありません。
のどや気管を詰まらせた
異物を飲み込んだことが原因で、のどや気管を詰まらせてしまうことがあります。
苦しさから全身で息をしたり、息苦しそうにしていたら、至急動物病院を受診してください。
病気や痛みなどの疾患
注意して欲しい息切れは、病気や怪我による痛みが原因の場合です。
痛みは、目に見える怪我ならわかりますが、関節や内臓など、見えないところが痛い場合、注意深く観察しないとわからないかも知れません。
柴犬の体がいつもより熱いと思ったら、発熱していた、なんてこともあります。
これらの原因に気づくには、日ごろからのスキンシップが大切です。
毎日柴犬に声をかけ、触ってあげましょう。
心臓病
息切れする病気として真っ先に思いつくのは、心臓病です。
心臓病にも種類があり、僧帽弁閉鎖不全症や心筋症などがありますが、詳しい症状は割愛します。
もし、心臓病の疑いがあれば、迷わず動物病院を受診してください。
以前、我が家で飼っていた柴犬も、心臓病が原因で他界しました。
心臓発作で倒れるまで、心臓が悪いことすらわからず、散歩中の息切れは、単なる加齢だと思っていたのです。
散歩のときに、すぐ息切れしても嬉しそう、楽しそうに歩く様子から、心臓が悪いなんて思いもしませんでした。
心臓病の症状としてよく言われている咳もしなかったので、なおさらです。
なので、ある程度の年齢(10歳以上)になったら、息切れの原因が心臓病である可能性を疑ってください。
肺水腫
肺の中に水がたまり、呼吸困難になる病気です。
実家で飼っていた犬が、この病気で他界しました。
自分の肺の水で溺れるような苦しさがあり、その息苦しさから、息切れしたような呼吸になることがあります。
この場合も、早急に動物病院を受診してください。
その他の病気
息切れする症状がある病気として、肺炎、気管支炎、肺気腫、肺腫瘍などの呼吸器疾患や、熱中症、気管虚脱、フィラリア症などの病気も考えられます。
いつもと違う、いつまでも息切れが続くようなときは、動物病院を受診することをおすすめします。
呼吸器系の病気を疑う場合
アレルギーの可能性も考えれます。
特に室内で柴犬を飼っている場合、ハウスダストが原因になっているかも知れません。
室内を掃除して、環境を整えてあげましょう。
柴犬はアトピー性皮膚炎など、アレルギー系の病気にかかりやすいと言われています。
日ごろからこまめに掃除するようにしてください。
病気かもしれないと思うと、怖いと感じる息切れですが、犬の息切れは日常的によくあることです。
少し様子を見て落ち着くようであれば、問題はありませんので、心配しすぎないようにしましょう。
一時的な息切れであれば、柴犬の体の負担になることはほとんどありません。
私たち人間が走って、一時的に息切れするのと同じことです。
まとめ
以上、柴犬が散歩中に息切れする理由をまとめると、以下の通りです。
- 散歩中の一時的な息切れであれば、心配する必要はない
- 加齢による息切れは、柴犬の様子を見ながら無理のない散歩を考えよう
- 散歩が嬉しくて起こる息切れも、心配しなくて良い
- ストレスによる息切れは問題ないが、ストレスを軽減する方法を考えよう
- 誤飲や病気、怪我の場合の息切れは、動物病院を受診しよう
息切れを心配しすぎる必要はありませんが、日ごろから柴犬とふれあい、よく観察することで、息切れの原因を把握して行きましょう!