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柴犬が実は寒がりで、こたつやストーブが大好きであることを、知っていますか?
体中毛で覆われているのに、なぜ寒がりなのでしょうか?
それは、室内で飼うと、寒がりになってしまうからなのです。
柴犬の毛のサイクルである換毛期とは?
柴犬はダブルコートという、2層の毛が生えるタイプの犬種です。
日本犬の多くは、ダブルコートタイプの犬なのですが、
ダブルコートの犬は、換毛期と呼ばれる抜け毛の時期があります。
季節の変わり目でもあるその時期になると、ゴソッと毛が抜け変わります。
夏には、アンダーコートと呼ばれる、内側に密集して生えている、
細くフワフワした毛が抜けることによって、オーバーコートといわれる、
太い毛だけが残ります。
その毛で皮膚を守りつつ、体の熱を逃がして暑さを凌ぐことができます。
冬には逆に、アンダーコートがたくさん生えることによって、
体の熱を保ちながら、外からの寒さを遮断することができます。
室内飼いの柴犬が寒がりな理由
この毛のサイクルである換毛期は、外で暮らしている柴犬に起こる現象なのですが、
室内で暮らしている柴犬には起こりません。
外ほど寒くもなく、暑くもない室内での暮らしだと、
アンダーコートが生え変わる必要がないため、
年中夏毛のままなのです。
人間で例えるなら、年中薄手のシャツで過ごしているようなものなので、
そのままだと、冬の寒さに耐えることはできませんよね。
そこで、冬になるとこたつにもぐりこんだり、ストーブの前で
暖を取ったりするようになる・・・というわけです。
柴犬はこたつやストーブが大好き!
寒さが苦手な柴犬は、こたつやストーブが大好きですが、
こたつとストーブ、どっちが好きだと思いますか?
答えは、ストーブです!
当たっている部分しか暖かくならないストーブより、
全体が暖かいこたつの中の方が好きかと思いきや、ちょっと意外ですよね?
こたつとストーブの両方がついている場合、真っ先に向かうのはストーブなんです!
ストーブがついていなければこたつに潜り込みますが、ストーブがついていれば、ずっとストーブの前にいます。
毎朝ストーブをつけるのが習慣になっていると、それを学習した柴犬がストーブがつくまでずっと座って待っている、
なんてこともあります。
「早くつけて!」と言わんばかりに、じっと待っている姿はとても可愛いですよ。
ストーブでの火傷や乾燥に注意しよう!
こたつやストーブが大好きな柴犬ですが、
注意して欲しいことがあります。
それは、夏の暑さ同様、柴犬はストーブなどの熱さにも鈍感であるが故に、
ストーブに近づきすぎて、毛がこげたり火傷をしたりするかも知れないのです。
動物病院の先生に聞いたところ、
「冬になるとストーブで火傷をした犬が来ることがあるので、
気をつけて欲しい」
「こたつはストーブのような心配はないけど、長時間こたつに入っていると、
皮膚が乾燥してしまうので、それにも気をつけて欲しい」
と言っていました。
狭く暖かいこたつの中で、柴犬は電熱線の真下に寝ていることが多いので、
その間は、ずっと熱に当たっている状態が続いていることになります。
人間でもそんな状態が続けば、皮膚が乾燥してしまいますよね。
柴犬は自分で予防することができませんので、飼い主が気をつけてあげましょう。
ストーブでの毛のこげや火傷対策をしよう!
市販で売られている、ストーブガード(柵)やヒーターガードを使いましょう。
ヒーターガードとは、ファンヒーター用のガードのことです。
ファンヒーターには、吹き出し口だけを囲うガードもありますが、ストーブ同様、
全体を囲むものや、前面全体を囲えるガードがおすすめです。
ストーブやファンヒーターそのものから距離を置くことができれば、
毛がこげたり、火傷をする心配はありません。
赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭で使われていることが多いので、
ホームセンターやベビー用品店などで売られています。
柴犬の体調管理に気をつけよう!
冬の暖かい部屋から出たがることはありませんが、夏にエアコンを効かせた部屋にいるのは嫌がります。
部屋が冷えてくると、外に出たがります。
外で何をしているのかと言うと、あの暑い中、日向ぼっこをしていたりするのですから、驚きです。
暑くても案外平気なようで、エアコンの効いていない部屋で過ごす方が多いくらいです。
このように、柴犬は暑さに鈍感なところがありますが、そんな犬でも熱中症になることがありますので注意が必要です。
犬の体調管理は飼い主の仕事ですので、夏でも冬でも水分補給はしっかりとしてあげてください。
まとめ
以上、柴犬とストーブについてまとめると、次のようになります。
- 室内で飼うと毛の生え変わりがないため、寒がりになる
- ストーブで毛がこげたり、火傷をすることがあるので注意
- こたつに長時間入っていると、皮膚が乾燥することがあるので注意
- 毛のこげや火傷対策には、ストーブガードを使うと良い
- ストーブとこたつでは、ストーブの方が好き
- 寒さは苦手でも、暑さには強い
- 体調管理は飼い主の仕事
ストーブの前でまったりとしている柴犬の姿。
室内で飼っているからこそ見られるその姿ですが、くれぐれも毛のこげや火傷には注意してあげてください。
柴犬はツンデレなので、飼い主とべったりすることは好みませんが、
寒い冬の時期は、いつもより一緒にいることができるので、幸せな気持ちになれるかも?
程よい距離感を保ちながら、冬の柴犬ライフを楽しみましょう!