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柴犬は猟犬だった!今はどうしてる?向き不向きはあるの?

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

柴犬がかつて猟犬だったことは有名な話ですが、現在猟をしている柴犬を見ることはほとんどありません。

今でも狩猟をする方はいますので、そのお供に犬を連れて行くことはもちろんあるのですが、その犬が柴犬かと言うと、そうとは限らないようです。

狩猟について詳しくはないので、ここら辺の話は割愛しますが、猟犬になりそこねた我が家の初代の柴犬の話を聞いてください。

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猟犬になれなかった柴犬の話

初代の柴犬が我が家に来て、1年が過ぎた頃、成犬になるか、ならないかくらいのときだったと思います。
猟をしている父が、うちの柴犬を猟犬にしようと思ったらしく、捕ってきた鳥の内臓をうちの犬にあげました。

ところが、自分のテリトリー内に生の内臓を放り込まれたうちの犬はびっくり!!

生まれて初めてみる、その内臓に恐れおののき、自分の小屋に一目散に逃げ込んでしまいました。
「鳥の内臓だぞ?食っていいんだぞ?」
と父が呼びかけるものの、うちの犬は断固拒否!
その不気味な物体を早くどけてくれと言わんばかりに、悲痛な視線を向けて訴えていました。

その様子を見ていた父は、その内臓を取りぞのくと、
「猟犬には向かなかったか・・・」
と、残念そうに帰っていきました。

良かったのか悪かったのか、うちの柴犬は猟犬になることができませんでした。

ペットの柴犬に猟犬は難しい

かつて猟犬だったとはいえ、現在はペットとして飼われている柴犬。

エサもドッグフードが主流となり、生肉を食べることも滅多にありません。
犬にとってご馳走のはずの鳥の内臓も、それを知らない犬にとっては得体の知れないものでしかないようです。

うちの犬が向いていなかっただけで、狩猟に向く柴犬もいるとは思いますが、ペットとして飼われている犬が猟犬になるのは、難しいのかもしれませんね。

猟犬だった名残を感じさせる行動

それでも、かつて猟犬だったことを垣間見せる行動をすることがあります。

例えば、鳥を見つけると、走って追いかけることがあります。
我を忘れて追いかけるその姿は、本能のままに向かっていっているように見えます。

鳥は柴犬の狩猟本能をくすぐる

再び初代の柴犬の話になるのですが・・・

家族で海に行ったときのことです。

うちの犬は水が嫌いだったので、海に行っても砂浜を歩き回るだけで、絶対海の中に入ろうとはしなかったのですが、鳥の集団を見つけた途端、我を忘れて海に向かって走っていきました。

驚いて逃げる鳥を追いかけて、海の中まで走りこんでいったのですが、我に返った途端、慌てて戻ってきました。

二代目の柴犬も、駐車場に車を止めているときに、鳩を見つけたとたん、止める間もなく飛び出して、その鳩を追いかけたことがありました。

幸い、他の車や人はいなかったのですが、その駐車場は、すぐ隣が車通りの多い道だったので、慌てて呼び止めたところ、すぐに我に返って戻ってきてくれたので無事でした。

初代の犬以上におとなしい二代目の柴犬でさえ、鳥を見たら、追いかけずにいられない本能をくすぐられるようです。

散歩中に見せる猟犬っぽい行動

その他にも、散歩の途中、草むらに向かって足音を立てずにジャンプすることがあります。

これは、獲物を仕留めるときの行動らしく、例えるなら、キツネがフワッと飛び上がって獲物をキャッチする、あの行動に似ています。

同じく足音を立てずに、低姿勢で獲物に近づくような動作。
いざとなれば、いつもなら決して飛び越えないような高さのところを軽々と飛び越える跳躍力。
まるで飛ぶように風を切って走るその姿を見ると、これが柴犬の本来の姿で、かつてはこんな風に野山をかけまわっていたんだろうなと、思い描くことができます。

このように、狩猟時代の本能が今の柴犬にも残っており、これらの行動は、かつて狩猟していた頃の名残だと言われています。

このような行動は、愛玩犬と呼ばれる犬(マルチーズやトイプードルなど)には、あまり見られない行動なので、柴犬は人の手が加わっていない、そのままの姿の犬であることを、改めて実感することができます。

ペット化が進み、いつもはおとなしい柴犬ですが、ふとした瞬間に見せるその野性的な姿は、日本犬らしくてかっこいいですよ。

どんな犬が猟犬に向いているか?

健康であること、体格が良いことはもちろん大事ですが、「食いっぷりが良い」ことも重要なんだそうです。
うちの初代の柴犬がダメだったように、獲物に対して食いつきが良くないと、猟犬に向かないんですね。

犬の赤ちゃんが、お母さんのお乳を飲むとき、自然と飲む場所が決まってくるのですが、一番良く出る場所を取れるかどうかで、元気な犬になれるかどうかが決まってくる傾向にあります。

その「食いっぷり」の良さが、結果として体格の良さや健康につながっているのかも知れませんね。

おとなしい犬は、どうしても場所取りに負けてしまうので、体格も小さくなってしまいがちですが、性格はおだやかでやさしい犬が多いので、猟犬には向かなくても、ペットとして飼うには最適ですよ。

まとめ

以上、柴犬と猟犬についてまとめると、次のようになります。

  • かつて猟犬だった柴犬は、今はペットとして飼われていることが多い
  • 柴犬には狩猟本能の名残がある
  • 猟犬になるには、向き不向きがある
  • 猟犬に向いているのは「食いっぷり」の良い犬
  • 猟犬に向かない犬は、ペットとして飼うのに適している

猟犬の柴犬もかっこいいですが、猟犬に向いていなかったとしても、大切な家族の一員であることに変わりはありません。
その柴犬らしさを大事にしながら、毎日楽しく暮らして行けたら良いですね。

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