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柴犬は賢いと言われることはあるものの、残念ながらよくある賢い犬のランキングに挙がることはありません。
ランキングに挙がる犬は洋犬が多く、日本犬が見当たらないのも気になります。
柴犬の賢さとは
それでは一体、柴犬のどんなところが賢いと言われているのでしょうか?
主人に対して従順で忠実
一般的に賢いと言われている、シェパードやラブラドールレトリバーのような犬とは違い、柴犬は、誰にでもなつくフレンドリーな犬ではありません。
主人に対して従順で忠実である一方、基本的に飼い主の言うことしかきかない傾向もあります。
飼い主や家族以外になつかず、扱いが難しい犬と思われているため、賢いと言われながらも、賢い犬のランキング外になってしまうのだと思います。
独断で行動できる
人間の指示をキチンと聞き、その指示に従い、忠実に行動することができる犬が、一般的に賢いと言われている犬です。
しかし、柴犬にとってそれは、どちらかと言えば苦手なことになります。
飼い主の指示はちゃんときく柴犬ですが、時と場合によっては、自分で判断し、行動することができる賢さを持っています。
その由来は、柴犬が元々猟犬であったことにあります。
猟犬には、状況に応じて独断で行動することが求められます。
人間の指示を待っていたら、せっかくの獲物を逃してしまいかねません。
そのような環境で生きてきた柴犬は、飼い主と一緒に行動はするものの、自らの判断で獲物を仕留めに行くこともあったそうです。
賢い柴犬にするには
柴犬の賢さを引き出すには、飼い主との信頼関係が大切です。
飼い主に絶対的な信頼を持つようになれば、キチンと指示を聞く賢い犬になります。
少し飽きっぽいとことがあるものの、物覚えは良いので、しつけもしやすいです。
飽きっぽさは、時間を短く区切るなど、工夫すれば問題ありません。
上下関係を大事にする
柴犬は、上下関係を大事にしているので、例えば、家族の状況を把握することが得意です。
誰が一番上で、誰が一番下なのか?
自分(柴犬)はどの順位に入るのか?
一緒に暮らす家族をちゃんと観察しながら、しっかりと順位付けをしています。
人間の子どもより自分(柴犬)の方が上だと認識すると、子どもに対してマウンティングしたり、威嚇したりすることがありますので、注意が必要です。
家族を大事にする
その一方で、人間の赤ちゃんが家に来ると、新しい家族だと認識し、守るべき存在として大切に扱ってくれます。
初代の柴犬が我が家に来て数年後に、下の子どもが生まれたのですが、新しい家族ができたことを、すんなりと受け入れてくれました。
それからは、その子にどんな扱いを受けようとも、吠えたり怒ったりすることはありませんでした。
その子がまだ幼い頃、頭をヨシヨシするつもりでバシバシ叩いたり、近づこうとして誤って尻尾を踏んだりしていました。
その子は、その犬をかわいがっているつもりなのですが、まだ加減がわかりません。
それを、弟がすることなんだから仕方ないと、まるでその子の兄であるかのように、困り顔のままじっと耐えている犬の姿は、おかしくもあり、微笑ましくもありました。
柴犬は、誰に対してもフレンドリーな犬ではありませんが、その分、飼い主やその家族をとても大切にする犬です。
柴犬は留守番が得意?
犬に留守番をさせると、寂しくて鳴き続けたり、部屋の中をめちゃくちゃにすることがありますが、柴犬はそれらをあまりすることがありません。
少し鳴くことはあったとしても、部屋を散らかすことはほとんどありませんし、トイレもあちこちですることはなく、いつも決まった場所でする習性がありますので、その点でも、留守番で困るということは少ないと思います。
どちらかというと、柴犬は留守番が得意な方かもしれません。
しかし、得意といっても、孤独が好きとか、寂しくないとかではなく、家族の毎日の行動を見て行く内に、留守番をすることを理解できるようになるからなのです。
例えば朝、家族が職場や学校に行く準備をしているときは、その様子を黙って見ています。
「行ってきます」と言って、次々に家族が出て行っても、何も言いません。
ところが、休みの日に飼い主が着替えたり、バックを手に持ったりすると、そわそわと落ち着かなくなります。
「どこ行くの?ボクも連れて行って!」といわんばかりに、まとわりつきながら猛アピールしてきて、一緒におでかけしたいと訴えてくるのです。
このように、家族の行動をよく観察していて、今どのような状況なのかをよく理解しています。
なので、留守番するときは、無駄に寂しがったりすることもなく、おとなしく待っていてくれます。
柴犬は、世間一般の賢い犬ではないかも知れませんが、飼い主や家族に対して愛情と理解がある、飼いやすい犬だと思います。
まとめ
以上、柴犬は賢いか?についてまとめると次のようになります。
- 一般的な犬の賢さとは違う賢さを持っている
- 柴犬の賢さは、独断で行動できること
- 賢い柴犬にするには、飼い主との信頼関係が大切
- 柴犬の得意なことを理解することが大事
柴犬は、飼い主や家族を理解する賢さを持っています。
そんな柴犬の性格をしっかりと理解して付き合っていけば、よりよい関係を築くことができますよ!