柴犬の特徴である見た目や風貌
柴犬の特徴と言われて、真っ先に思いつくのはどんなところでしょうか?
おそらく、その見た目や風貌ではないかと思います。
日本犬である柴犬は、小柄ながらも日本犬の特徴をしっかりと受け継いでおり、日本犬唯一の小型犬でもあります。
柴犬の顔立ち
目
柴犬の目はどちらかと言うと小さく、ちょっと奥目です。
つり目で三角形、もしくはアーモンドのような形をしており、つぶらな瞳という表現がぴったりな目をしています。
耳
柴犬の耳は、立ち耳と呼ばれるタイプです。
その言い方の通り、耳が途中で折れることなく、しっかりと立ち上がっています。
犬の感情は尻尾でわかると言われていますが、耳も尻尾に負けないくらい感情を表現する部位であることは、知っている方も多いのではないでしょうか。
嬉しいときの感情表現として、まるで飛行機の羽翼のように耳が平行になることから、その状態の耳を「ヒコーキ耳」と呼んでいます。
鼻(マズル)と輪郭
鼻と輪郭はタイプによって変わるので、一概には言えませんが、タヌキタイプと呼ばれる柴犬の鼻(マズル)は短め。
加えて輪郭も丸いので、とても愛らしい顔立ちをしています。
一方、キツネタイプと呼ばれる柴犬の鼻(マズル)は長めで、輪郭もほっそりしているため、凛とした印象を与える顔立ちをしているため、愛らしいというよりは、格好いい顔立ちでしょう。
柴犬の体型
先述したタイプのように、柴犬は大きく分けると、タヌキとキツネの2種類に分かれます。
もちろん、その中間のような姿をした柴犬もいるのですが、ここではこの2種類について説明をしていきたいと思います。
タヌキタイプ
柴犬と言われてイメージするのはこちら、タヌキタイプの柴犬なのではないでしょうか。
輪郭だけでなく、体つきもずんぐりむっくりと全体的に丸っこいイメージで、毛並みもモフモフと立っていることが多いです。
キツネタイプ
どちらかと言うと少数派であるキツネタイプの柴犬は、輪郭だけでなく体つきもほっそりとしていて脚が長く、毛並みはタヌキタイプのようなモフモフ感はあまりなく、毛が寝ていることが多いです。
キツネの毛並みはモフモフしているのに、キツネタイプの柴犬の毛並みが違うの?と思うかも知れませんが、タヌキタイプやキツネタイプというのは、あくまでイメージです。
もちろん、この二つのタイプの両方を合わせ持ったタイプの柴犬もいます。
タイプの違いは由来の違い
一口に柴犬と言っても、日本各地にはその地域ならではの柴犬が存在することを知っていますか?
一般的な柴犬はもちろん、本当に柴犬なの?と思うくらい独特の風貌を持った柴犬もいるんです。
その祖先の柴犬の違いが、今のタヌキタイプとキツネタイプの柴犬の違いにつながっているんですね。
日本人で例えるなら、縄文人か弥生人かの違いのようなものです。
どちらも日本人の祖先ですが、どちらの血が強く出るかで、見た目や体型などに違いが出てきますよね。
柴犬も同じで、どの柴犬の血筋かによって、容姿に違いが出てきます。
おおざっぱに、タヌキタイプの柴犬は、弥生柴や美濃柴などが由来と言われており、キツネタイプの柴犬は、縄文柴や紀州柴などが由来であると言われています。
裏白と呼ばれる独特の毛色
柴犬の毛色は、赤柴(茶色の毛の柴犬)が主で、80%近くがそうだと言われています。
柴犬と言えばイメージする毛色でもある赤柴ですが、お腹や尻尾の裏などの毛は、白であることを知っていますか?
この白い毛が、裏白(うらじろ)と呼ばれる独特の毛色なのですが、これも柴犬の特徴の一つです。
赤柴だけでなく、黒柴や胡麻柴ももちろん裏白。
白柴は全身白毛なので区別が付きませんが、裏白であることに変わりはありません。
生まれたばかりや子犬のときは、そこまではっきりとした裏白ではないのですが、成長するにしたがい、徐々に毛色がはっきりとしてきますので、それに伴って、裏白がはっきりとわかるようになります。
特に黒柴は、コントラストがはっきりとしてるのが魅力的です。
性格も日本人っぽい?
柴犬の性格は、どことなく日本人っぽいところがあります。
柴犬は、飼い主に従順で、家族を大切にする犬です。
だからといって、ベタベタする関係は好まず、つかず離れずの関係を好みます。
ハグされるより、ほめてもらえることの方が嬉しい!そんな性格をしています。
過剰な愛情表現は、柴犬にとってストレス。
適度な距離感を持って、見守ってもらえるくらいが、ちょうど良い。
柴犬は、安心できる環境だからこそ、少し距離を置いたところで、のんびり昼寝をしたりすることができる性格なのだということを、知っておいてくださいね。
ちょっと気まぐれで、付かず離れずの距離感を好む柴犬は、どことなく猫っぽいとも言われています。
犬が苦手な猫好きの人も、柴犬なら大丈夫、柴犬は好き!という声もちらほらあるくらいです。
柴犬の特徴をよく知って、柴犬も飼い主もお互いストレスフリーで付き合える関係を築いていきましょう!